翌日、僕は午前中にカナダジャーナルのオフィスに向かった。
今日の時点で、行きたい学校はほぼ決まっていた。
ほぼ、というのは、最終的に2つの学校で迷っていたからだ。
正直に言うと、授業に関してはどの学校も似たり寄ったりだったので、決め手に欠けていた。
その中で最後まで残ったのが、2校目と3校目だった。
少人数の2校目か、賑やかな3校目か。
2校目は、クラスがそれほど多い人数ではなく、こじんまりした感じが好印象だった。
英語ポリシーがそこまで厳しくないのも、自分に合っている気がした。
3校目は、賑やかで、友達をたくさんつくるならここだなと思った。みんな楽しそうだった。
ただ、ラテン系の生徒には圧倒されたけれど(笑)。
2校目に決める
カナダジャーナルに着き、あゆさんと話した。
最終的に、僕は2校目の学校に決めた。
会話にまだ慣れていない僕は、まずは少人数の学校で徐々に慣れていった方がいい、という判断だった。
期間分の支払いを済ませる。支払いはカードでも、現金(カナダドル)でもOKだった。
そして僕は、あゆさんにお願いをしてみた。今日から通えますか、と。
あゆさんからの返事は、こうだった。
「学校はどこも、毎週月曜からが入校日なんです。だから、来週の月曜日からが入校ですね」
今日はまだ木曜日。今日の午後と金曜日、そして土日は、予定が特にない。
暇、か。
僕は若干肩を落としつつも、来週からの入校書類の記入を進めた。
学校のない日は、暇になる
僕はバンクーバーに来てからというもの、予定の少なさに悩まされていた。
多くのワーホリ生は、日本にいるうちに語学学校を決めて、入国して数日後には学校が始まる。
だから学校初日から友達ができたり、その日の中で入校パーティーが行われたりする。
毎日放課後には学校のイベントに何かしら参加できたりもする。
そういう場に積極的に参加して友達をつくったり、会話したりすることで、
英語の成長も早くなるし、何より現地での生活が楽しくなる。
一方の僕は、学校を決めずに入国した。
現地で決めればいいと思っていたが、そうすると、現地での最初の1週間は学校探しだけで終わる。
友達ができるスピードも遅れるし、何より孤独だった。
この日の午後も、暇になってしまった。
僕はふと、現地で知り合った2人に連絡をとってみた。
カナダジャーナルで仲良くなった、だいすけくんとけんたくんだ。
今のところ、僕が現地で知り合った人は彼ら2人だけだった。
空いていたら、お茶でもしたいなと思っていた。
まず、けんたくん。
彼はバンクーバーで一番大きな語学学校に通っていた。
とにかくイベントが多いらしく、返信はこうだった。
「ごめん、今日は学校の別のイベントがあって、夜までパーティなんだ! また今度遊ぼう!」
次に、だいすけくん。
彼はこじんまりした中規模の学校に通っていた。
「今日は語学学校の先生の家で、クラスみんなで誕生会があって、それに出席するんだ! また遊ぼう」
2人とも、学校のイベントで予定が埋まっていた。
悪気なんて、もちろんない。むしろ楽しそうだった。
学校に通う人は、放課後のイベントや、そこでできた友達との世界が広がっている。
自分には、それがなかった。
海外の見知らぬ地での孤独は、想像以上にきつい。
たとえ1週間であっても、入国初週の孤独というのは、厳しいものがあった。
学校は、日本で決めたほうがいい
学校についても、結局は現地で見ても日本で決めても、
本質はそこまで変わらないことに気づいた。
僕は学校を見学したほうが良い情報を得られると思っていたが、
実際に入ってみると、授業に関してはほぼ、どこも大差なかった。
英語の教科書を開き、長文や文法の問題を解き、一つのテーマに沿ってディスカッションをする。
これはどこの学校も教科書の違いはあれど同じことをやっていた。
例えていうなら、日本の英会話スクールでNOVAとAEONとジオスで行われている授業を比較する感じだろうか。
講師の質や国籍に違いはあると思うけれど、授業の内容としてはほぼ同じことをやっていくイメージだった。
少なくとも、現地で6校の体験に参加した僕には、そのように見えていた。
現地で6校を見て感じたこと
学校を見て回った感想として、
・英語ポリシーの厳しさ
・大規模かこじんまりした学校か
・国籍バランス
この3点に関しては各校で違う特色があるように感じた。
ただ、これらの情報に関しては現地見学しなくても、日本にいても情報を得ることができた。
留学エージェントに聞いたり、学校のWebサイトを見たりすれば、情報が得られるからだ。
僕自身、これらの情報は事前にエージェントから聞いていた。
それでも現地を見たいとお願いして、6校のツアーを組んでもらった。
その結果、たどり着いたのはこうだ。
留学1週目から充実した日々を送りたいなら、日本にいるうちに学校を決めて行ったほうがいい。
1週目から学校が決まっている人たちを心から羨ましく感じつつ、
図書館に向かい、昼飯を食べて、 勉強する日々が続いた。
