4日目、火曜日。
少しずつ、この生活にも慣れてきていた。
まずは朝ごはんを食べる。
朝はあるものを好きに食べてねと言われていて、
僕はシリアルとパンのトースト、それにバナナなどのフルーツをいただく。
牛乳やオレンジジュースも一緒に飲む。
ホストファミリーのマザーと、子供たちとは時間が重なることも多い。
初日こそほぼ英語が出てこなかったが、最近では一言二言くらいは会話できるようになっていた。
今日からは学校の見学ツアーが組まれている。
ツアーといっても予定された時間に自分で見学に行くだけなのだが、
事前にカナダジャーナルのあゆさんがアポイントを取ってくれていて、
合計で6校の見学に行くことが決まっていた。
今日はそのうちの3校を見て回る。
学校1校目・可もなく不可もなかった学校
学校の住所はあらかじめ家で調べてから来たので、1校目の語学学校には時間より早めに着いた。
基本的に学校はダウンタウン内にあるので、一度ダウンタウンまで来てしまえば
学校間の移動は簡単だった。
1校目の受付に着く。
バンクーバーの語学学校には日本人スタッフがいることも多いのが安心だった。
簡単な英語のチェックを行い、クラスに案内された。
新入生のような感じで自己紹介を行う。
僕は「My name is Yusuke. My hobby is basketball.」
くらいしか言えなくて、スムーズに話せなかったので自己紹介は嫌だなと思っていた。
レッスンに関しては教材の内容に沿って文法や、長文の問題などをやっていた。
知識系は簡単だったが、テーマに沿ったディスカッションをすることもあり、これが一番苦手だった。
2校目の語学学校へ。ゆるい雰囲気の学校
知らない学校に入って知らないメンバーとレッスン。日本語は通じない。
予想以上に気疲れした。
午後にあと2つあると思うと、改めて気合いを入れ直した。
図書館で昼食をすませ、午後は図書館近くにある2校目の語学学校へ行った。
語学学校は学校によってポリシーがけっこう違う。
「English only policy(英語のみを話す決まり)」
を掲げている学校はどの学校もそうだが、それが厳しいところとそうでないところがけっこうある。
厳しいところでは、3回母国語会話が見つかると退学、のような制度の学校もある。
2校目の学校に行ったとき、1校目よりもそれが緩いことがわかった。
日本人スタッフもいい意味で目をつぶってくれる感じだった。
レッスンにも参加したが、馴染みやすくて気楽に授業を受けることができた。
少人数だったこともよかったのかもしれない。
授業も楽しかったのと、6人くらいの少人数だったのが良かった。
女の子が多くて男が僕ともう一人くらいしかいなかったが、先生含めてみんな優しくて気楽に授業を受けられた。
ここなら入ってもいいかな、と思った。
3校目の学校へ。大勢いる学校
2校目の授業を終えた。
次の予定まで少し時間があったので、Tim Hortonsでひと休みすることにした。
ここのホットチョコレート(ココア)は本当に美味しいし、値段も安いので大好きになった。
休みながらも、頭は慣れない英語で初めての教室に行った疲れがあって、ぐるぐるしていたのを覚えている。
3校目の学校に到着した。
Gastownというエリア近くの学校で、大人でおしゃれな雰囲気の街並みだった。
ここは人数が結構多めの学校で、1階〜3階までが教室だという。
受付を済ませると、スペイン人らしき生徒が僕に絡んできた。
「新入生か?」
「どこのクラス?」
「今日から入るの?」
「日本人?コリアン?タイワニーズ?」
などと質問を浴びせてきた。
僕は愛想笑いをしながら、トライアルできた日本人だよと答えた。
あまり英語ができないから絡まないでくれと思っていた。
そのうち、生徒たちは授業の時間になり戻って行った。
日本人スタッフが僕のトライアルの教室を教えてくれて、レッスンを受けた。
この学校は、多国籍で賑やかなのがよかった。
しかし、授業中にヨーロッパ系やラテン系の生徒がよくおしゃべりしていて、先生に注意されていた。
彼らは文法は適当だがとにかくしゃべるのがうまい。
Do とかDoesの使い分けとかを気にしない。
本当によく話すので、先生にも通じている印象だった。
彼らの会話力に、圧倒されてしまった。
見学を終えて
3校の見学を終えた僕は疲れていたが、充実感もあった。
今週中にはどこかの学校を決めなければならないが、
今のところ、決定的なポイントが見つからなかった。
正直、English only policyの程度の差こそあるが、本質的にはどこも変わらない気がしていた。
だからこそ、強いて選ぶなら、雰囲気が一番気楽だった2校目だろうか。
明日も見学がある。残りを見て、それでも2校目が一番だと思えたら、そこに決めよう。
そんなことを考えていた。
